2026/3/10
【活動報告】住み慣れた家で、自分らしく過ごすために。「お薬カフェ」でお話しした在宅緩和ケアの力
こんにちは、タイガー薬局の「ますみん」こと、薬剤師の折戸です。
先日、がんサロン「はなうめ」様で開催された「おくすりカフェ」にて、講師を務めさせていただきました。テーマは「在宅医療・緩和ケアにおける薬剤師の役割」。

「家で療養する」と聞くと、どこか心細さや不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、今の在宅医療は、病院と同じような質の高いケアを自宅で受けることが可能です。今回は、当日お話しした内容を少しだけご紹介します。
1. 病院と自宅をつなぐ「架け橋」として
最近では、総合病院で抗がん剤治療を続けながら、体調管理や副作用のケアを自宅近くの「在宅医」や「薬局」がサポートするケースが増えています。
ある患者さんは、通院で治療を受けつつ、自宅での生活を維持するために在宅医療を併用されていました。私たち薬剤師は、病院や在宅クリニックの先生、そして訪問看護師さんと密に連絡を取り合い、ご自宅での薬の管理方法を工夫したり、体調の変化をスピーディーに医師へ伝えたりしてきました。
こうしたサポートの結果、体調が安定し、無事に「在宅医療を卒業」されたケースもあります。「在宅=最期」ではなく、「治療を支えるための前向きな選択肢」でもあることをお話ししました。
2. 「痛み」を自分でコントロールする安心感(PCAポンプ)
終末期のケアにおいて、最も大切なことの一つが「痛みのコントロール」です。
今回、参加者の皆さんの関心が特に高かったのが「PCAポンプ」という医療機器のお話でした。これは、痛みが強くなった時に患者さん自身が手元のボタンを押して、お薬(鎮痛剤)を追加できる仕組みです。
「痛くなるまで我慢しなくていい」
「自分でコントロールできる」
この安心感は、患者さんの表情を驚くほど和らげます。「使いすぎたらどうしよう?」という不安に対しても、機械が自動で安全な量を調節してくれるので心配ありません。
当日は、実際にポンプの軽さを体感したり、ボタンを押したりする体験もしていただきました。参加者の方からは、「在宅で点滴をするイメージが沸かなかったけれど、知ることができて本当によかった」という心強いお声をいただきました。

3. ひとりで抱え込まないでください
在宅医療は、医師、看護師、ケアマネジャー、そして薬剤師が手を取り合う「ワンチーム」のサポートです。
実際に担当させていただいた患者さんのご家族からも、「最期まで家で一緒に過ごせてよかった」というお言葉をいただくことがあります。それは、お薬の力を最大限に活かして苦痛を取り除くことで、「病気と向き合う時間」を「大切な人と過ごす時間」に変えることができたからだと信じています。
お薬のこと、自宅での療養のこと。 もし不安なことがあれば、いつでも私たち薬剤師に声をかけてくださいね。
タイガー薬局
在宅医療・緩和ケアに関するご相談も随時受け付けています。
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